その咳、本当に大丈夫?

今月9日には東京でも木枯らし1号が吹き、秋を通り越して冬のような寒さが続きました。この急激な気温の変化で体調を崩し、咳き込む方も多く見受けられます。そこで、今回は「咳」についてお話したいと思います。

なんで咳がでるの?

咳と言っても、様々な要因がありますが、基本的には息を吸った時に体の中に入った「異物」を体の外に排出しようとして引き起こされる現象です。風邪やインフルエンザなどウィルスや菌も、同様のメカニズムで咳は起こります。

免疫力が弱くなっていると、これらの「異物」を排出する力が弱く、病気にかかりやすくなってしまう状態にあるということですね。

咳と関連する病気

咳の病気といえば、皆さんが一度は必ずかかっているであろう風邪がもっとも身近な病かもしれません。もちろん風邪を甘く見てはいけません。じつはもっと重篤な病が隠れているサインの可能性があります。ここでは、最近流行している「咳と関連する病」について、その特徴を挙げていきます。

インフルエンザ

突然の高熱が特徴で、主に咳、くしゃみなどの飛沫による感染が原因ですが、直接の接触感染や空気感染の可能性もあります。悪寒、発熱、頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛が特徴で、咽頭痛、鼻汁、鼻づまり、咳、痰などの気道症状や、腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もあります。

流行性耳下腺炎

通称「おたふくかぜ」と言われ、片側あるいは両側の耳下腺の腫れを特徴とする急性ウィルス感染症で、5歳前後の幼児から低学年の小学生に多く発症します。また大人になってから発症すると、子供の場合と異なり症状が強く現れ重症化することがありますので、合併症など特に気をつけなくてはなりません。

溶連菌感染症

正式には、溶血性レンサ球菌といいます。感染の経路は飛まつ感染と、皮膚からの接触感染があります。喉は真っ赤に腫れあがり、舌はイチゴのようなブツブツの舌が見られ、かゆみを伴った発疹が顔から全身に見られることが特徴的です。2、3才~小学生くらいまでが好発年齢ですが、大人でもかかることがありますので油断はできません。

マイコプラズマ肺炎

感染者の8割が14歳以下の子どもという報告もあるほど、子どもの感染が多いのが特徴で、症状としては高い熱が続く、咳がひどくて食事ができない、眠れないなど風邪と似ており、なかなか見分けがつきにくい為に診断が遅れることがあります。夜間に悪化する頑固な咳が続くのが大きな特徴です。


これらの病気以外にも咳の症状が出る病はたくさんあります。いつもと違う咳だな、症状が長引くなと感じたら早めに病院で診察をしてもらうことが大切です。また、疲れなどで免疫力の低下している方はもちろん、体力が弱っている高齢者や療養中の方はこれらの病にかかりやすい状態ですので、十分に気をつけなければなりません。

予防の基本

毎日の規則正しい生活、十分な栄養、適度な運動、そして睡眠と当たり前のことが一番の予防となります。その他にできる、予防の基本をおさらいしましょう。

こまめに手洗い、うがいを徹底する

特に、バスや電車などの交通機関やショッピングセンターなど、不特定多数の人が集まる場所に行ったら注意が必要ですね。

外出時はマスクを着用する

最近のマスクは性能が良く、小さなウィルスであっても通さないというものもあります。また、保湿の効果もあるので乾燥するこの季節には手放せません!

部屋の中では温度、湿度、換気を十分行う

乾燥した室内ではウィルスなどの菌が繁殖しやすいので、暖房などを使用したら定期的に換気をしましょう。湿度は50~60%が目安ですが、コップ1杯の水でも十分効果があります。


基本的な予防をしっかり行うだけでもだいぶ違いますので、習慣化するよう心がけましょう!


いかがでしたでしょうか。「咳」は自分だけでなく、周りに対して危険が及ぶこともあります。咳をすることは思っている以上に体力を使い、放置してしまうと思わぬ病にかかってしまう可能性もあります。自己予防・防衛はもちろんですが、症状が出た時にマスクなどの着用し他人にうつさないことも大切です。皆さんも日頃の予防と免疫力アップにつとめ、寒さに負けない毎日を過ごしましょう。