高齢者の外出時の注意点

高齢者にとって、外出をすることは気分をリフレッシュさせるだけでなく、認知症予防や介護予防の面でとても大切なことです。では、実際に高齢者が外出をするときには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。今回は高齢者とその家族が安心して外出を楽しむためのポイントを詳しく解説していきます。

高齢者の外出で付き添いが必要なケースは?

日々の散歩を楽しんだり、少し遠出して季節を感じたり、高齢者が外出して社会とのつながりを持つことは、健康面でも介護予防の面でもさまざまなメリットがあるといわれています。

とはいえ、その方の健康状態によってはひとりでの外出は避けたほうがよい場合も。特に遠い場所へ出かけるときや夜間などは、思わぬトラブルが発生する可能性もあるため、できるだけ誰かが同伴するほうが安全です。

また、認知症の方は足腰が丈夫でしっかりと歩くことができたとしても、迷子や交通事故などのリスクがあるので、誰かが必ず付き添いをするようにしましょう。

高齢者と一緒に外出するときに準備すべきもの

高齢者が外出をするときは、万が一の場合の備えも大切です。では、実際に高齢者と一緒に外出をする場合、どのようなものを準備しておけばよいのでしょうか。

保険証

外出先で体調が悪くなってしまい、医者にかかる場合に必要です。どこに出かけるのか目的地が決まっているのなら、その周辺の医療機関をあらかじめ調べておくとよいでしょう。

常備薬とお薬手帳

高齢者のなかには薬を服用している方も多くいます。外出時も忘れずに持参するようにしましょう。また、お薬手帳を一緒に持参しておけば、万が一の際でも安心です。

羽織物

カーディガンなどのように、着脱しやすい羽織物を一枚持参しましょう。夏場であってもエアコンの効いた室内は高齢者にとって寒すぎる場合もあります。

下着類

リハビリパンツや尿とりパッドを利用している方はその替えを、そうでない場合も替えの下着を1枚程度持参しておくと安心です。特に、公共の乗り物に乗る場合や車で遠出をする場合には、トイレのタイミングが合わないことも。また、防臭効果のある袋を一緒に準備しておくとより安心です。

とろみ剤とスプーン、フォーク

高齢者によっては水分がむせやすい方も。外出先で飲食をする場合は、とろみ剤を持参すると安心です。また、普段介護用のスプーンやフォークなどを使っている場合は、それも持参するようにしましょう。

高齢者の外出に付き添えない場合は

高齢者にはできるだけ積極的に外出してもらいたいけれど、365日いつでも家族が付き添えるとは限りません。では、高齢者の外出に付き添いができない場合はどうしたらよいのでしょうか。

介助が必要ない高齢者の場合

普段から介助を必要とせず、ひとりで外出することができる高齢者の場合は、どこへ出かけるのか、帰宅時間は何時頃かといった予定を一緒に住んでいる家族と共有しておけば安心でしょう。また、携帯電話を持ってもらうなど、万が一のときでも家族と連絡がとれるようにしておくことも大切です。

介助(介護)が必要な高齢者の場合

外出での介助が必要な高齢者で家族が付き添えない場合は、民間の付き添いサービスの利用がおすすめです。通院や普段の買い物はもちろん、観劇やお墓参りなど、さまざまなお出かけをサポートしてくれます。

高齢者が積極的に外出をすることは、認知症予防や認知症の進行を遅らせることに効果があるといわれています。安全に外出を楽しむためにも、できるだけ家族の方が付き添うようにしましょう。