知っておこう! 介護に関する補助金制度

在宅で高齢の家族を介護していると、通院費、介護保険制度の対象となる通所介護施設や訪問介護サービスの利用料のほかにも、介護用品や住宅のバリアフリー化工事などに多くの費用が発生します。それらの負担をできるだけ軽減しようと、各自治体で地域の実状に応じた補助金制度が設置されているのをご存知でしょうか。制度を利用するには、市町村役場内にある介護相談窓口へ直接相談に出向く必要があります。

高齢者の方の介護に関係する補助金制度

在宅で高齢者を介護している際に対象となる補助金制度の内容は、各自治体によって異なります。年齢や介護の状況、課税状況によって補助の対象となる場合があるため、申請の際は注意が必要です。ここでは、東京都墨田区で実施されている補助内容と申請条件を紹介します。

高齢者補聴器購入費助成

聴力が低下し、ご家族や友人とのコミュニケーションが取りにくい高齢者の方に対し、2万円を上限に補聴器の購入費用を助成する制度です。助成対象者は、墨田区内に在住の満65歳以上で、住民税非課税の方となります。

申請には、耳鼻咽喉科が作成した意見書などの提出が必要です。なお、すでに聴覚障害者を対象とした、補聴器購入費用の支給を受けている方は対象外です。

高齢者自立支援住宅改修助成事業

おおむね65歳以上の高齢者の方が、居宅内で安全に日常生活を遅れるよう、手すりの設置や段差の改修工事を行った際に、その費用を助成する制度です。助成対象工事の費用が限度額である20万円を下回る場合は、費用の1~2割を自己負担します。20万円を上回る工事の場合は、20万円までは費用の1~2割を自己負担し、20万円を超えた分は全額自己負担となります。
介護保険制度における要介護認定で、「非該当」または「未申請」の高齢者の方も助成の対象です。

住宅修築資金融資あっせん

65歳以上の高齢者の方専用の部屋を増改築したり、日常生活が送りやすいように修繕または模様替えしたりする際に必要な資金が不足している方に対し、墨田区内の信用金庫に融資をあっせんし、かつ利子の支払いを補助する制度です。融資金額の上限は500万円、融資期間は、3カ月の措置期間(返済を猶予される期間)を含め7~10年とされています。

家族介護慰労金

介護保険制度において「要介護度4または5」の認定を受けた高齢者の方のうち、介護保険制度対象となる介護サービスを1年間利用していない高齢者の方を介護しているご家族に対し支給されます。

7日以内のショートステイを利用している場合は支給されますが、家族が同居していない際は対象外です。また、親族全員が住民税非課税などの要件すべてに該当している必要があります。

介助者慰労助成

介護保険制度において、「要介護3」以上の認定を受けた65歳以上の高齢者の方を在宅で介護しているご家族に対して、はり・灸・マッサージ施術院の利用に際し助成を行う制度です。この場合、現金ではなく墨田区が発行したチケットが配布されます。

自治体ごとに設置される高齢者介護に関する補助金制度は、介護保険制度に比べあまり活用されていないのが現状です。在宅介護を必要とする高齢者の方やご家族を応援する制度ですので、まずは、お住まいの地域の補助制度を確認し、受給資格がある制度の利用を検討してみることをおすすめします。